2024/09/25
ご飯以外にも大活躍の玄米!「玄米茶や玄米パン、どう作るの?」
玄米は炊いてご飯として食べるのが一般的で、1番効率の良い玄米の食べ方ですが、玄米を使った商品がとても多くありますよね。
玄米をそのまま使った料理やおやつ以外にも、玄米パンや玄米茶など、玄米を大きく加工したものもあります。
こういったものも身体にいいのか?どうやって作るのか?今回は玄米の加工品についてご紹介します!
〇玄米茶
玄米茶とは、緑茶・煎茶に炒った玄米を入れて作ったお茶のことです。
玄米だけで出したお茶ではなく、ベースとなる煎茶と同量の玄米を入れて出すものが基本です。
緑茶・煎茶が多いですが、ほうじ茶や番茶などにも玄米を入れてお茶を作ることもあります。
玄米を入れることによって、香ばしい風味がつき、飲みやすくなります。
普通の煎茶と比べて、玄米茶にすることで、変わる効果をみていきまよう。
・煎茶と玄米の分量が同量、つまり煎茶が半量になるのでカフェイン含量を減らすことができる。
・玄米の血糖値抑制の働きが急激な血糖値の上昇を抑え、安定しやすくなる。
・茶葉に含まれるカテキン、玄米に含まれる食物繊維などで、コレステロールを調整し、排出しやすくなる。
などの効果があるといわれています。
通常のお茶だけでは得られない効果が玄米茶にすることによって、玄米のよい部分がしっかりお茶にも含まれて作用することになります。
ダイエット茶のような劇的な効果があるとは言えませんが、食事のお供に合うお茶といえます。
またこの玄米茶は、簡単に自宅で作ることが出来ます。
自宅にある煎茶、抹茶、ほうじ茶の茶葉などに下記にご紹介する炒り玄米を入れて作ることで、玄米茶にすることができます。
〇玄米茶の作り方
①茶葉と同量の生の玄米を準備し、水で洗って、しっかり水を切る。
②フライパンを熱し、弱火にして、①の玄米を入れて、なるべく重ならないようにしてかき混ぜる。
③ポップコーンのように、玄米がパチパチとはじけ出し、全体的に茶色く色付き、香ばしい香りが立ってきたら炒り玄米の完成。
④茶葉と一緒に完成した玄米を入れて、お茶を作れば玄米茶の完成です。
〇玄米粉
スーパーや製菓材料のあるお店に行くと、玄米粉や玄米パウダーという名前で、少し茶色や灰色がかった粉が売られています。
この玄米粉とは、その名の通り、玄米を粉末状にしたものです。白米やもち米を粉末状にした米粉の、玄米バージョンです。
小麦粉の代わりとして使用することができ、小麦粉とは違って香ばしい香りと、もっちりしたものが出来上がるのが特徴です。
小麦粉の代わりに、玄米粉を使用するメリットをご紹介します。
・小麦粉にはグルテンが含まれるが、玄米粉には含まれないため、グルテンフリーの食品を作ることが出来る。
・小麦粉では摂ることのできない、ビタミン、ミネラル、食物繊維を摂ることができ、栄養価の高い加工品を作ることが出来る。
・小麦粉で作られているほとんどの製品を玄米粉で作ることが出来るため、小麦粉アレルギーや健康面、ダイエットで気にされる方も粉物を食べることが出来る。
また、米粉よりも栄養素が高いので、米粉を使用するなら玄米粉を活用することで、簡単に栄養素を摂ることが出来ます。
少し手間と時間がかかりますが、自宅でも玄米粉を作ることができるので、市販の玄米粉が手に入らない時や、一から手作りしたい場合は、ぜひ試してください。
〇玄米粉の作り方
①必要な量の玄米を洗い、しっかりざるなどで水気をきる。
②キッチンペーパーなどの上に洗った玄米を広げ、あまり重ならないように敷き、乾くまで乾燥させる(1晩~1日程度)。
③フライパンを弱火で熱し、玄米を入れて軽くかき混ぜながら炒っていく火が強いと焦げたりはじけたりするので、弱火で!
④玄米が茶色く色付いて香りがしてきたら、火からあげる。
⑤粉末になる細かい歯のフードプロセッサーやフードミルで粉砕して粉末状にしていく。
⑥玄米がきな粉のように細かくなったら完全。
※保存には向かないので、早めに使い切ってください。
〇玄米パン・玄米クッキー・玄米のおやつなど
玄米〇〇と書かれて売られている商品が最近はとても増えましたね。
パン屋さんやお菓子屋さんで売られている、玄米パンや玄米クッキーなどは、上記の玄米粉を使って作られたものがほとんどです。
小麦粉で作られたものと比べて、少し食感は代わりますが、玄米のメリットである、ビタミン・ミネラルや食物繊維が豊富である栄養価をそのまま含んでいますので、小麦粉で作られたものよりも、身体によいものという意味で選択すると良いです。
健康やダイエットのために、グルテンフリーを始められている方にも玄米から作られた粉物はおすすめです。
注意点としては、市販されている玄米の加工品は、物によっては100%玄米粉がベースではない場合もあります。
小麦粉が混ざって作られているものがある商品もあるので、購入時には、パッケージの確認やお店に確認することをお勧めします。
特に、小麦アレルギーをお持ちの方は、製品に小麦粉を混ざっていないか、製造場所で小麦粉を使用していないか、などコンタミネーションにも気をつけてください。
中には玄米粉ではなく、玄米そのものをベースにしてパンやおやつを作っているものもあります。
小麦とは違った、もっちりした食感で、いつも食べているものとはまた違った商品になっていたりしますよ。
玄米粉がなくても、玄米さえ自宅にあれば、炊いた玄米で小麦粉の代わりにおやつやおかずを作ることが出来るレシピも紹介しています。 ぜひこちらも参考にしてください。
いかがでしたでしょうか?
最近、玄米がとても身近になり、生の玄米だけでなく、玄米のレトルトご飯も見かけるようになりました。
昔ながらの玄米茶だけでなく、玄米で作られた食品やお菓子、おやつなども多く、簡単に玄米を取り入れられるようになってきました。
玄米のメリットはそのままに、ご飯以外でも玄米を楽しむことができるメニューや商品も多くあり、自宅でも作ることができます。
ご飯として食べる以外でも、日常生活に上手く玄米を取り入れて楽しんでください。
DELIFUL LIFEでは、安心安全の「有機JAS認証米」の有機玄米を販売しています。
管理栄養士
上垣 綾 UEGAKI RYO管理栄養士、栄養教諭、フードコーディネーター等の資格を取得し、今まで、保育園・企業・福祉施設など乳幼児から高齢者まで幅広い方々の献立作成や、メニュー開発、栄養指導など行なってきました。
健康や生活に役立つ玄米についてのコラムや、玄米を美味しく楽しく食事に取り入れて頂けるようなレシピの紹介など、お伝えしていきたいと思います!