今回は、もち米や白玉粉を使用せず、玄米だけで作る「玄米だんご」をご紹介します。

スイーツを食べたい！でもせっかく食べるなら、身体に優しいスイーツのほうがいいですよね。
今回ご紹介する「玄米だんご」は、通常であればもち米や白玉粉などを使用して作られているお団子を、もち米や白玉粉などを使わずに、玄米だけで作ることで、カロリーなどは大きく変わりませんが、スイーツでも玄米の栄養素を摂ることができて、身体に優しいおやつになります。
ツルツルのおだんごにはなりませんが、粒をつぶして、お米の粘り気を出すことで、玄米の風味が豊かなお団子を作ることが出来ます。
今回の玄米だんごは、お餅のイメージとは少し違った食感になるので、サイズに気をつけて作ると、高齢者からお子様まで楽しめるおだんごです。
いつものおやつを玄米に変えるだけで、身体も喜ぶおやつが簡単に作れますよ。
 

〇栄養価

白玉粉などで出来ているだんごを、玄米に変えるだけで様々な種類の栄養素を多く摂ることができるようになります。

玄米に変えることで摂ることができる栄養素は、
食物繊維、カリウム、マグネシウム、リン、鉄、ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、ビタミンB6、パントテン酸、葉酸などたくさんあります。
中でも、
ビタミンB群の１種で糖や脂肪の代謝、免疫合成に関わるパントテン酸が2.6倍
脳神経や疲労回復にも役割をもつビタミンB1が2.2倍
免疫やホルモンに関係するビタミンB6が2倍
食物繊維が1.5倍になるなど通常の白玉粉のお団子よりも多くとることができます。
 

・みたらし玄米だんご　(４個分)

 

エネルギー	72kcal
たんぱく質	1.0g
脂質	0.2g
炭水化物	16.3g
食物繊維	0.2g
塩分相当量	0.6g
カリウム	47mg
ビタミンB1	0.01mg
ビタミンB2	0.01mg
ナイアシン	0.5mg
パントテン酸	0.13mg
ビタミンB6	0.04mg

 

・ごま味噌玄米だんご　(４個分)

 

エネルギー	139kcal
たんぱく質	2.8g
脂質	4.0g
炭水化物	21.6g
食物繊維	1.3g
塩分相当量	1.0g
カリウム	91mg
ビタミンB1	0.07mg
ビタミンB2	0.04mg
ナイアシン	0.9mg
パントテン酸	0.16mg
ビタミンB6	0.08mg

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〇材料 (だんご20～30個分)

・玄米 1合 
(下準備：玄米は通常の1.5倍の水の量で炊く、1合の場合は、1.5合分の水)

みたらしタレ (だんご半量分 だんごが24個出来上がった場合 12個分)
☆しょうゆ 大さじ2
☆砂糖 大さじ4
☆片栗粉 小さじ2
☆水 80ml

ごま味噌タレ (だんご半量分 だんごが24個出来上がった場合 12個分)
▲ごま 30g
▲味噌 大さじ2
▲しょうゆ 大さじ3
▲砂糖 大さじ3
▲みりん 大さじ1と1/2
▲料理酒 大さじ1
 

①温かい状態の玄米を、すりこぎを使って米をつぶすように叩いてつぶしていく

(玄米がかたくてつぶれにくい場合は、少量水を足しても可)  

②まんべんなく全体がつぶれるように、時折しゃもじなどで混ぜてさらにつぶすということを繰り返しながら、全体的に玄米がつぶれている状態にする

③写真がつぶす最低ラインの目安で、しっかりもちもちにしたい場合はもっとつぶすようにするなど、だんごの希望の出来上がりに合わせてつぶす度合いを決める

 

④手を水で濡らし、③をしっかり空気を抜くように押し丸めて形を整え、丸く平たくする

今回の分量では大体20～30個程度は作れるので、大きさは写真を目安に、作りたいサイズに合わせてだんごを丸めていく  

⑤フライパンを熱し、④を並べて焼いていく

片面5分程度で、両面に焼き色が付くまで焼く  

〇みたらしタレのだんご

1 フライパンや小鍋に☆の調味料を全て入れて、混ぜ合わせる

 

2 混ぜながら、弱火～中火にかける

だんだんととろみと透明感が出てくるので、透明になって、40秒～1分しっかり混ぜて粉っぽさがなくなればタレの完成  

3 ⑤で出来上がっているだんごに2をかけるか、からませれば完成

 

〇ごま味噌タレのだんご

1 フライパンや小鍋に▲の調味料を全て入れて、混ぜ合わせる

 

2 混ぜながら、弱火にかける

だんだんと煮詰まってとろみが出てきたらタレの完成  

3 2に、⑤で出来上がっただんごを入れて、タレをしっかりとからませると完成

みたらしタレ、ごま味噌タレ以外にも、甘いおだんごとして、⑤にあんこをかけて、あん団子にしたり、⑤の工程で少ししっとりと焼き上げてきな粉砂糖をまぶすと、きなこのお団子にしたりすることができます。
アレンジや応用も出来ますので、色々な味変などをして楽しんでみてください。
 
※玄米のおだんごなので粘りが少なく、小さいお子様や、高齢の方なども比較的食べやすいお団子ですが、食べる際はサイズなどを工夫してのど詰めに注意してください。