2025/02/18
玄米を食べるのは日本だけじゃない?世界のお米事情!

日本の主食と言えばお米ですよね。 お米は日本の文化とも言われ、玄米や雑穀米などを取り入れて、健康のためにも食べたりしています。
海外ではお米や玄米はどうでしょうか?今回は世界のお米事情をご紹介します。
〇日本は何位?お米の生産量と消費量!
様々な国でお米は作られ、食べられています。
お米はトウモロコシ、小麦に次いで、生産量の多い穀物です。
世界のお米の生産量は玄米で約7億5000トンで、白米では5億トンといわれています。
その生産量は
1位:中国 生産量全体の約27%
2位:インド 生産量全体の約25%
3位:インドネシア・バングラデシュ 生産量全体の約7%
と、中国とインドが圧倒的な生産量を誇っています。
日本は12位で生産量全体の約1.3%と上位の国と比べると生産量はかなり少ないですが、その分、日本のお米は品質が高く、粒が綺麗で、味も美味しいと、国内だけでなく海外からも価値の高いお米です。
また、日本のお米は玄米でも非常に食べやすく、日本のお米は玄米での家庭への流通が他の国で生産されたお米に比べて多いといわれています。

では、お米の消費量は世界で見てどうでしょうか?
1人当たりのお米の消費量が多い国は
1位:バングラデシュ
2位:ラオス
3位:カンボジア
そして、日本はなんと50位にランキングされています。
国別での総消費量を見ると、9位に入るのですが、国民の個人個人の1人あたりの消費量としては、50位まで下がってしまいます。
元々は消費量は比較的高い国でありましたが、年々減少傾向にあり、現在もお米の消費量の減少が続いています。
日本のお米の歴史は長く、一番の主食とて、伝統的な料理も多いですが、現在では消費量は減少傾向にあり、私たちが思っているよりも消費量は他国と比べてあまり多くありません。
パンや麺類が主食として人気が出てきたことから、米離れが進み、1人あたりの消費量が減ってきています。
〇世界で食べられているお米の種類は?玄米として食べられている?
日本でのお米の消費量は世界各国と比べてそんなに多くない、ということが分かりましたが、世界全体ではどのようなお米がたべられているのでしょうか。
世界で見るお米の種類は、細かくみると10万種類あると言われていますが、大まかに3種類に分けることができます。
・ジャポニカ米
・インディカ米
・ジャバニカ米
ジャポニカ米は、私たち日本で食べられているお米のことを指します。
丸っこい形が特徴で、もちもちとした食感、表面に粘り気があるため、日本の文化である寿司やおにぎり、箸で食べることに向いています。
ジャポニカ米は実は3種類のお米の生産量の18%程度で、全体ではあまり多く生産されていません。
そのため、ジャポニカ米は高級で、特に日本で作られているジャポニカ米は高級品と言われています。

インディカ米はお米の生産量の約80%と占めており、実は、世界でお米と言われるとインディカ米が主流です。
縦長の細長いお米で、粘り気は少なく、パラパラとしたお米です。
日本ではタイ米と言われることが多く、タイ米もインディカ米の1つです。
インディカ米の生産量が多いのは、ジャポニカ米と比べて、高温多湿の地域でも育ちやすく、収穫量が多く、育てやすいため、アジアの地域ではインディカ米が多く生産されています。
また、育てやすく収穫量が多いため安価で、お米の特徴的にも乾燥しやすく長期保存がしやすいため、海外への輸出も多いということから、お米として主流になっています。
ジャバニカ米とは、ジャワ米とも言われ、インドネシアやフィリピンで作られている、やや大型のお米で、生産量は少なく全体の約2%です。世界にはなかなか流通せず、日本でも見かけることはほとんどありません。 米粒はやや大きめで、あっさりとしたお米です。
この3種類の中で、玄米のまま食べるように流通しているのは、ジャポニカ米とインディカ米です。
どちらも玄米として食べる用に流通されており、ダイエットメニューや健康のために食べられています。
しかし、玄米単体として食べやすいと言われているのは、やはりジャポニカ米の玄米で、玄米だけで食べてももちもちとしており、硬さを感じにくく、日常に取り入れやすいとして選ばれています。
一方、インディカ米は、お米の特徴として、白米でもパラパラとしており、あまり柔らかくならないので、玄米として食べる場合、そのままでは非常に硬くなりやすく、炊飯にも手間や時間がかかります。 そのため、インディカ米の玄米は、日本の玄米のように単体で食べるのではなく、カレーやスパイスなどと合わせて炊いたり、炒めて食べたり、サラダなどにしたりと、加工して食べることが多いようです。

健康のために、玄米を炊いてそのまま手軽に食べれることが出来るのは、ジャポニカ米の特徴で、特に、品質の良い日本の玄米だからこそ、安心して食べることができるんですね。
〇他の国では玄米はどのようにして食べているの?玄米の食べ方をご紹介!
私たちが日本の玄米を食べる、というと、そのもちもちして、粘り気のある柔らかいお米の特徴から、そのまま炊飯して食べる、ということが一般的です。
では、主食として、お米がメインではない国ではどのようにして玄米を食べているのか、ご紹介いたします。
リゾット
海外の玄米は硬くてパサつきやすいものが多いので、玄米をトマトやクリームなどと一緒に、長時間炊いて柔らかくし、他のお肉や海鮮、野菜などと一緒に食べる。

フライドライス (炒飯風)
玄米を具材(お肉や海鮮、卵など)と一緒に炒めて、玄米もお米というよりも具材の1つとして炒めて食べる。

ブリトーの具材
メキシコ料理のブリトーの、トルティーヤに挟む具材として使われます。
ひき肉やお豆などと一緒に炒めたり炊いたりして、スパイスで味付けし、トルティーヤに巻いて、ブリトーとして食べる
オートミールやシリアルなどの代わりに
健康志向の強いアメリカなどでは、オートミールやシリアルの代わりに食べられることが増えています。
ヨーグルトやフルーツ、牛乳などと一緒に、甘さを加えて、デザートや朝食時に食べられたりしています。
サラダボウル
日本でもだいぶと認知が上がってきましたが、サラダボウル(ブッダボウル)として、野菜やナッツ、フルーツなどと一緒に玄米も具材の1つとして混ぜて食べます。
健康志向の強いアメリカが発祥で、ベジタリアンの人にも人気で、ドレッシングやソース、入れる具材などによって無限にアレンジができるので、流行しています。

小麦製品の代わりに
海外では、小麦粉を使用した料理がとても多くあります。
玄米も粉末状にして、玄米粉を作り、それらをパスタやパン、お菓子類などに取り入れて作られたものが増えてきています。
グルテンフリーであること、健康意識の高い人々の中で、玄米粉を使って加工した食品が多く流行しています。

このように、そのまま炊飯して食べることも多いですが、インディカ米が主流の国では、玄米はそのまま食べるのではなく、調理したり、加工したりして食べることが多いのです。
いかがでしたでしょうか?
私たちが普段食べているお米、玄米は世界で見てもとても食べやすく、美味しい、炊飯するだけでそのまま食べることに非常に適しているお米です。
また、世界では玄米の栄養の豊富さが見直され、玄米を料理に取り入れることが増えてきています。
海外でも玄米は健康やダイエットに適していると言われ、日本の玄米の価値がとても上がってきています。
日本ではお米離れが進んでいますが、私たちも今一度、お米の良さ、玄米のメリット考えて、日本の食文化であるお米、玄米を改めて考え直して、食事に取り入れていきたいですね。

管理栄養士
上垣 綾 UEGAKI RYO管理栄養士、栄養教諭、フードコーディネーター等の資格を取得し、今まで、保育園・企業・福祉施設など乳幼児から高齢者まで幅広い方々の献立作成や、メニュー開発、栄養指導など行なってきました。
健康や生活に役立つ玄米についてのコラムや、玄米を美味しく楽しく食事に取り入れて頂けるようなレシピの紹介など、お伝えしていきたいと思います!
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